「コンピューターの棋力を初段にして勝つというのが難しそうですね」と町会長。

「先ほど言ったように、高段者の棋力がないと解けない問題がある可能性があるのですが、詰碁を初めてやる人にとって、それより問題なのは、詰碁の解答は石が詰むところまで書いてないことです。」

「と言いますと?」と町会長。

「詰碁の解答は数学の問題の解答と違って、極めて不完全なのです。」

「どのくらい不完全なのですか」と町会長。

「6級くらいの人が初級の詰碁の解答を見た時、なぜ、その解答が正解なのか理解できないものがあるくらい不完全なのです。」

「なるほど」と町会長。

「石が死ぬところまで書いてあるものはないと考えておいた方が無難です。」

「ということは、コンピューターの棋力を初段にして勝つくらいの棋力がないと、解答が理解できない問題が出てくるということですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。答えを見ても理解できなければ、詰碁の練習は、そこで終わってしまいます。」

「詰碁は本当に難しいのですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。アマチュアで詰碁を熱心に解いているのは、高段者だけだと思います。」

「ところで、『2度読み、2手読み』というのが、何のことか理解できていないのですが」と町会長。

「息子が詰碁を100問連続で解けなくて糖尿になってしまったので、僕が教えた詰碁の解き方に問題があったと考え、練習の仕方を研究したのです。」

「それまでは、解答を見て覚え、それをそのまま入力すれば正解になるという方式でしたね」と町会長。

「実際には、解答を見て覚えたら、解答を見ないで頭の中で手順通りに石を並べてみます。」

「まず、記憶できたかどうかをチェックするのですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。記憶できていたら、問題場面を出し、頭の中で解答順に石を置いてみます。」

「記憶できていたら、問題場面を出して記憶できているかどうか、もう1度チェックするということですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。我が家では、問題場面を出して頭の中で解答順に石を置くことを『読む』と言っています。」

「解答場面を出して、頭の中で解答順に石を置くのは『読む』のではないのですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。『NEW 囲碁塾詰碁の達人Ⅰ 入門者~中級者編』では、問題場面と解答場面は同じで切り替わらないのですが、考え方は同じです。」

2021/12/29

<水道後記94>
翌日、元栓を開いて水道工事した所をチェックすると、埋設実験に使ったポリエチレン管と追加購入したポリエチレン管を繋ぐ水栓の複合継ぎ手から水漏れがしていた。

正確に言うと、雄ネジと雌ネジをシールを使って水栓にネジ接合してあるのだが、シールでネジ接合した部分から水漏れしていた。前日、水栓が地面に垂直方向を向くように、シールでネジ接続した所も緩めた記憶がある。水道レンチとモンキースパナの2丁掛けでしっかり締め直しておいたのだが水漏れしてしまったのだ。

水漏れを止めようと、水道レンチとモンキースパナの2丁掛けで力いっぱい締めたが水漏れは止まらなかった。シールでネジ接続した所は、1度緩めると、もう1度締め直してもシールが馬鹿になって水漏れするのだ。これも勉強だと思った。<続く>

2024/12/13